アルマトイの経済

ソビエト連邦から独立した中央アジアの国家の中で、アルマトイは最も経済的に発展した都市である[7]。
アルマトイの前身であるヴェールノエ市の建設当初、住民の大部分は農業に従事しており、工業は発達していなかった[24]。ソビエト連邦時代にシベリアと中央アジアが鉄道で結ばれると、アルマトイは植民・商業都市としての性質だけでなく、工業都市としての性格も持ち始める[16]。ノヴォシビルスクとタシュケントを結ぶトルキスタン・シベリア鉄道の開通により、機械製造業と食品工業が発達した[20]。1919年のアルマトイの労働者の数は365人だったが、1968年には104,000人に達した[24]。旧ソ連時代は食品工業と軽工業がアルマトイの中心産業だった[24]。1993年には、フィリップモリス社がアルマトゥ・タバコ工場を買収した[25]。
カザフスタンの石油生産量が増加した2003年以後、アルマトイは経済的な恩恵を受ける[7]。町にはトルコ資本、ロシア資本の大規模な小売商店が進出し、欧米資本のファッションブランド店も出現した。市内のスーパーにはトルコ製品、バザールには中国製品が多く流通するようになる[26]。しかし、富裕層に含まれない一般市民は恩恵にあずかれず、物価の上昇と公共料金の値上げに苦しんでいる[7]。また、経済発展と共に環境問題も表面化した[7]。特に自動車の排気ガスによる大気汚染が問題となっており、市当局は地下鉄の設置などの対策を講じているが成果は表れていない[7]。
 
参照元:Wikipedia「アルマトイ

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